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2025.10.21 – 光のかけら、影のことば、色彩の細密画展

光のかけら、影のことば、色彩の細密画展
~独自技法の半立体で描く、感性が解放される色彩の風景と無為自然時間~

 

■開催日程

2025年10月25日(土)~11月2日(日)

11:00~18:00(最終日16:00まで)

 

 

 

幾層にも塗り重ねられたアクリル絵の具の絵画、半立体色彩装飾師、梶川能一の個展です。

 

 

絵具の粘度や色彩が独自に調整されています。自作した専用の道具で絵の具を「盛り上げる」ように描かれた画面は、平面の常識を超え、浮かび上がるような絵画です。

 

 

作者自身が編み出した独自技法である「半立体色彩画よしかづ画法」。

色と光が交錯する画面は、時間帯(太陽光の動き)や鑑賞する角度によって変化し、静かな光の揺らぎや、影の軌跡までもが、絵の一部として立ち現れてきます。

 

 

鑑賞者から「つい触れたくなる」「おいしそう」「360度ぐるぐると回って眺めてしまう」といった声が多く寄せられるのは、絵画でありながら「触覚的」な印象を与えます。色彩の厚みや起伏は、記憶や感覚を喚起し、五感と記憶の奥行きに静かに作用します。

 

 

本展のキーワードは、「無為自然時間」。

 

 

それは、何かを「する」のではなく、ただそこに「在る」ことを許す、ゆったりとした時間の流れを意味します。急がず、構えず、作品と静かに向き合うことで、思考が解き放たれ、感性がやわらかく開かれていく体験をしていただけます。

「見る」から「感じる」へ、「作品」から「体験」へ――。

立体と平面、視覚と触覚、記憶と感覚が交錯するこの特別な展示空間で、あなただけの「無為自然時間」を心ゆくまでお楽しみください。

 

 

 

■プロフィール

創作に親しんだ幼少期を経て、十代後半からバックパッカーとして世界約30 カ国を旅する。多様な文化やアートに触れた後、5年間のフランス滞在中に出逢った「一版多色刷り銅版画」の制作を開始。帰国後、それまでの経験をもとに「半立体色彩画_よしかづ画法」を確立。細密画の緻密さと独自の色彩技法を融合させ、国内外で作品を発表。現在はコミッションワークにも力を入れ、表現の幅を広げ続けている。