あなた自身の「存在と時間」を問い直す油彩画
赤木秀明展ー存在と時間ー が
2025年11月22日(土)~11月30日(日) 11:00~18:00 (最終日16:00まで) 会期中無休・入場無料
に開催予定です。。

年初め、高レベル作品群のCosmos2025でオーディエンス投票でグランプリを獲得した油彩画家・赤木秀明の個展。
本展では、画家の赤木秀明が、近年集中的に取り組んできたシリーズ《存在と時間》を中心に、初公開作品を含む最新作の大作絵画を一堂に展示します。
「存在」とは?

本展に登場するのは、たくさんのひとりの「観測者」。黒い後ろ姿のその人物は、時に静かに立ち、時に遠くを見つめる。彼は誰かを記録しているのではなく、「存在すること」そのものを観測している。
そこには、誰もが避けて通れない問い――
**「私は、なぜここにいるのか」**という人間の根源的な探求が流れ、その問いを時間の中に置き去りにせず、油絵の静かな呼吸とともに、確かに“いま”へと引き戻す。
「時間」とは?

デジタルと即時性の時代にあって、赤木はあえて油絵の具を選ぶ。乾くまでに時間がかかるその素材は、まるで“人間の記憶”のように重ねられ、沈み、また浮かび上がる。それは、早く結果を求める現代への静かな抵抗であり、「時間を描く」というテーマに最もふさわしい行為でもある。絵具の層が積み重なるごとに、そこに生まれるのは、《絵画という形をした“時間そのもの”》である。
どこかで見たことのあるようで、しかし決して行くことのできない場所、、、。
黒い後ろ姿の観測者はその境界に立ち、過去と未来、生と死、存在と不在の境界線を見つめている。

鑑賞者はその背中を通して、あなた自身の「存在と時間」を問い直すきっかけになることを願っています。

