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こころの届く光を集めたロウケツ染

中井由希子個展  すみかのゆらぎ が 

2023年10月28日(土)~11月05日(日)11:00~18:00(最終日は16:00まで)に開催予定です。

 

 

「ひとときの美しい眺め、こころにとどく光をあつめて」をコンセプトに移りゆく自然の現象からインスピレーションを受け、ロウケツによる防染技法で平面作品からファッションアイテムまで多岐にわたり展開している中井由希子。

 

ロウケツは、奈良時代の三大染色技法の一つになり、奈良ゆかりの技法です。

「ロウで描いて染める」この工程を何度も繰り返して色を重ね、最後にロウが取り除かれた生地は、模様が浮かび上がる透明感のある独特の世界観をみることができます。

 

 

透明感のある色彩と和洋折衷のオリエンタルな作風が中井の特色です。

 

 

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それを気に入られた映画の河瀬直美監督もカンヌ映画祭を含め、今年も国際映画祭で、バックスタイルもかっこいい模様の中井のドレスをお召しになりレッドカーペットを颯爽と歩かれていました。

 

 

 

またファッションブランドmatohu(マトフ)のコレクションにロウケツのテキスタイルで参加したり、アートドキュメンタリー映画「うつろいの時をまとう」のメインビジュアルにロウケツの長着が使われました。

 

 

現在山へ移住をして2年、目に映る日々の風景が変わり、気になる色、好きな模様が随分変わりました。

自然の移り変わりの中に見られる光や影といった空気感を染色で表現することは変わらず、目の前で次々に起こる自然現象を楽しみながら、制作をしています。

 

 

学生時代に、こんなにも美しい色の表現があるのか!と感動したロウの方法がありました。

今回は、この表現方法をメインにしています。

 

 

平面作品の他にアートを身に着ける、そんなスカーフ・ストールやコート類なども展示致します。

 

 

是非手に取って、風合いや色彩をご覧になってください。