不思議?謎?夢?違う視点が見えてくる世界
摩訶不思議?アナザーワールドVol.2
2025年6月21(土)~6月29日(日)11:00~18:00(最終日16:30まで)開催予定です。
2024年で多くの来場者に驚きを与え好評だった同企画展の2回目となります。
近年、これまでの当たり前が当たり前でなくなる状況が続きました。
仕事や人間関係から完全に切り離され正直な自分自身と向き合う一人だけの時間を過ごしてきました。
「自分たちの社会の外側に広がる驚きや恐怖の気持ちさえ起こさせる世界」がアナザーワールドに見えてきたりもしました。
「封鎖的な風潮から開放的で画期的な未来を見つめる世界」など作家の目や感性から制作される作品が面白かったり素晴らしく感じられたり、、、、不思議に思える世界・物体などアナザーワールドを20人の作家が表現します。
出展アーティストのご紹介です(全ての作品画像が出品されるものではありません)
■池田愛花里(絵画)
死から腐敗へと変化する命を油彩作品として表現しています。私にとって腐敗を描くことは、感情を可視化する手段です。腐敗という現象を通し、無力感を抱きながらも希望を求める自己の内面世界を描いています。腐りゆく様子を不浄のものとして捉えるのではなく、滅ぶ醜さの中にある光を見つけたいと考えています。
■井上陽太(絵画)
通所している作業所「森の小径」を描いたものです。陽太たちが、一生懸命手入れした花壇には、いつも季節の花々が綺麗に咲いています。まるでおとぎの国に迷い込んだかのようなかわいい世界観、紙粘土で盛り上げた立体感を、是非原画を見て感じて欲しいです。
■奥田弥生(絵画)
「ファムファタルな女性がいざなう不思議な世界」私が創る世界は、いつもアナザーワールドと言えるでしょう。
キラキラしているけれど、どこか不穏。でもつい引き込まれて、気がつけば男性も女性も、彼女の虜になってしまう。そんな女性を描き続けています。
■ばーしー(絵画)
頭÷感覚=違視点
違う視点から見えてくる不思議な世界。謎の生き物も登場します。それはふと頭の中に現れたり、夢の中で出会ったり。そのような世界を普段は平面から立体も含めて表現しています。アナザーワールドの展示は私のいつも描いている世界でぴったりはまるのではないかと思います。
■吉田琉平(絵画)
絵具で描いたモチーフを焼くことでその存在の本質を表現しようとしています。
■ミルカ絵画)
鳥の絵の周りを音符模様で埋め尽くし囀りを表現する作風。大好きな鳥達が「絵の世界」で生きていく可能性をくれた。夏の夕景に浮かぶコミカルなフラミンゴ。
是非近くで細かい音符模様をご覧ください。遠くからは鳥が浮かんで見えます。
■永山征士郎(日本画)
樹を見つめる。全体の枝ぶり〜幹の表情へ。時間を忘れ、まるで小さな生き物になったかのよう。その時、私も不思議な世界の住人となる。
■友寄万梨奈(刺繡)
私は耳や皮膚を通して振動が伝えられることで初めて音を聞くことができます。音は身体と世界の間で初めて色や形を得るのだと考え、その様を表現したいと考えました。
その色形はその人の生きてきた経験からできるもので、きっとそれぞれ違います。どんな音、どんな形、どんな景色が見えるかを想像して頂けたら嬉しいです。
■西田陽子(書collage)
書道と古裂や古紙とのコラージュが自己表現と癒しになっている。今作品は「自己対話」。只管打座。ただ座ることの難しさ。寄せては消えていく思考をただ眺めている内に、静かになったり波立ったりと落ち着かない心。 ただ その時間は、ひたすら自分との対峙。少しづつ自分が見えて来る。
■那須ヨルイチ(影絵)
カッターと紙と光によるアナログな技、そのシンプルで平面的な表現を駆使してレイヤー構造のアートにした「立体影絵」を制作。今回の展示では「夢」をテーマに制作。異なる質感の紙を重ねることで、より幻想的な雰囲気と奥行きのある世界を表現している。光と影が交差するその先に、見る人の心に夢のようなもうひとつの世界を感じていただけたら嬉しい。
■奥田美紀(陶芸)
言葉には、摩訶不思議であふれている。『命を捧げる』とは、誠意を表す比喩的な言葉ですが、私は未だその言葉を使うほどの覚悟を経験したことがありません。そして、本当にその行為を想像するとなんとも奇怪に思えます。あなたは、何に『命を捧げる』ことができますか?
■徳竹ヒデミ(陶芸)
オーストラリアで初めて目の当たりにした、大地や植物などの独自の自然に影響を受けた特にブルーマンデンズの森の深さに興味を持ち、自然に溶け込むことで固有の植物が持つ独特の色や造形、そして質感の魅力に触発されました。また自然が形づくる砂浜や岩の造形美にも心奪われ、先住民であるアボリジニのアートの中に簡素ながらも力強い魅力を感じるようになりました。
■藤原正和(キネティックアート)
動く芸術=キネティックアート 電気でモーターを動かし、機械的な動きをプログラムを使用せずアナログな方法で有機的な動きを表現。アナザーワールド。視覚から得る情報だけが、現実世界ではありません。 身近なところにも知らない世界があります。
■梶山美折(インスタレーション)
「光」
夕方の裏山で何か光がぴょこぴょこ動き出し、ついて行くと空には光の粒で出来た4つの輪っか、そこには光のシャワーが降り注ぎ、意識を持った光の集合体に会った。
真ん中の光の集合体は親子の様で私の考えが伝わる様だ。
■浅田雅子(立体)
甘い記憶
それは幼い頃の夢だったのか。どこまでが夢で あるいはそうではなかったのかさえわからない 記憶の欠片。
ただ 振り返れば心が満ちてゆく 甘い記憶。
■岡本知倫(立体)
小な青:情の字を解体 情はやっかいなモノかも。自分がかわいいとか好き、きらいとか本人が気づかない間に身体にたまっている想いを猫の形で物質化してみました。いっぱい体にくっついて離れないモノ、変形して飛んでいき、人にくっつき共有してもらいたいと想いをもつモノ 手放さないと地球という引力のあるアナザーワールドにしばりつけられ、毎日新しく生まれる地球のアナザーワールドに行きにくくなるのかも。想いは重い
■西村怜奈(立体)
絵本「葉っぱのフレディ」から着想した、短い命の中で植物が見ている人間の世界を描いた作品。私が旅先で乗車した電車が見ている風景。氏神様が見続けている、静けさのあるヤマかシマ。絶対に宇宙人はいると信じる私が思う、かいおうせいの人々が見る地球と生活。手を広げて、モノが見ている現実と空想をまぜ、アナザーワールドを表現しました。
■藤澤憲彦(立体)
アナザーワールド、、、異界。人間の想像した異界と、人間が創造した異界。そして、その境界とは、、、。過去から学ぶとこに疎ましさを覚えて久しい現代人と、過去からのみの膨大な情報を糧に未来を導き出す人工知能。さも以前からそこに有ったかの様に居座り、自らが真である理由を述べずとも頷かせる様な説得力を放ち、私達の五感を弄ぶかの様にかどわかす。一体、そこには何があるのか。そこには何が残るのか。私達の生きる世界とは。
■ムネツグ(立体)
2017年末頃より針金での製作を開始。それまで他ジャンルの創作経験もなく、針金細工も独学で始め現在に至る。下書きはしないため作りながら完成イメージが変わっていくことも多々…。昆虫や動物、言葉や物語をモチーフにすることが多く、「この世界とどこかで繋がっている別世界の生き物」を創り出している。
■山田遼介(立体)
かつて自分達の世界で、懸命に生きようとしていた様々な枯れ木枝達。この世界に対して不安定な私にとって、彼等のような生きた証は、どこか心を軽やかにしてくれます。彼ら一本一本にとって、それぞれの世界があったのだろうと思うと、嬉しさと安心が交差するような気持ちになります。私も、この世界を享受して、生きて死にたい。その為にも、私が、私に対して、私で居られるように、この世界とはアナザーな私を、作り続けます。
20人の作家達の作品から私達が当たり前と思っている日常にあるものを改めて見直すきっかけになれば幸いです。
ワイワイガヤガヤ楽しんでください。