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9人のアーティストと九人の表具師のコラボレーション at 長生庵

大阪の慶沢園内のお茶室・長生庵で9人のアーティストと九人の表具師のコラボレーションで屏風や掛軸の新しい表現にトライした展示を拝見しました。

 

 

Sagaでも作品展をされた上田普さんと上田バロンさんのアーティストトークでは、

 

 

表装に経験豊かだからこそ床の間に合う新しい試みを提案した書家とPCで描き印刷を絹本に施す難しさに試みるイラストレーターの表具に対する目線、彼らとタッグを組んだ職人さんとのやりとりや拘った点を伺い、お互いに挑戦する姿勢とそのパワーがビシバシ伝わってきました。

 

 

9組の面白いアイデアが表現されていましたが、中でもバロンさんが任された<茶室小間>は一歩足を踏み入れると、ワクワクする異空間が広がっていました。

 

 

ストーリー仕立てになっている茶掛・風呂先屏風・襖絵・オブジェを枯れ枝でインスタレーション。

茶室とはしつらえの「もてなし」でもあるので、バロンさんの小間のインスタレーションは枯れ枝の「侘び」と絵の「華やかさ」が窓の多いあの斬新な武者小路千家の茶室に、とても合っていました。

 

 

伝統形式を超えたアート空間の茶室で、実際にお茶を点てたり飲んだりしてみたい❣と切望しました。

 

 

拝見後バロンさんとの会話の中で「、、、僕も大人になりました、、、」とつぶやかれた印象的な言葉も、やっぱり茶目っ気が感じられ、思わず笑みがこぼれました(^^)

伝統をどこまで革新できるかを高め合えるって素敵ですね。

 

 

 

日本の伝統の表具が様々なアートに取り入れやすくなっていくことを願っています。